助産師は、今現在では女性のみが取得できる医療資格です。
そのため、女性の医療資格としては、歯科衛生士と並んで有名な資格だと言えます。
業務内容は言うまでもなく、出産の補助とサポートです。
また、出産後の胎児と妊婦へのケア、育児に関する様々なアドバイスや指導なども行うことになります。
そのため、医療スキルも重要ですが、それ以上にコミュニケーション能力であったり、人と接するスキルも重要となるのです。
そういう意味では、他の医療業務とは少し異なる特性を持っています。
助産師の資格を取るためには、看護学部の大学で4年間修学するか、もしくは看護師だった人が養成学校に入学し、そこで1年程度修学することによって、受験資格を得ることができます。
国家試験の合格率自体は、毎年100%に近い状況ですから、受験資格を得ることができれば、助産師の資格を取得することは難しくありません。
さて、助産師の資格を取得したら、病院で助産師として働くことになるわけですが、正直待遇に関しては恵まれているとは言い難いです。
勤務時間が不規則で、残業をすることも多い割には、収入も決して良いとは言えません。
休日出勤も多いですし、過労に悩まされる助産師が多いことも事実です。
また、出産に立ち会うことになるわけですが、場合によっては辛い現場に立ち会わないといけないこともありますし、精神的にも辛い部分があります。
ただ、最近は現場状況も改善されつつありますし、助産師自体の数も不足している状況ですから、就職はかなりしやすい状況だと言えます。
収入も多くはありませんが、それなりに安定していることから、メリットも多い仕事ではあるのです。
何より、新しい命が誕生する瞬間に立ち会うわけですから、その時の喜びは何十年勤務し続けても変わらないものなのです。